タンク式食洗機は工事不要って言うけど、本当に置くだけでいいのかな・・・?
実は、「置くだけで使える」と言われているタンク式食洗機も、購入前に絶対におさせておくべきポイントがいくつかあります。
実際に商品レビューをチェックしてみると、
「コンセントの長さが足りなかった」
「買ってみたけど、洗ったあとの水をどこに流すか考えていなかった 」
「思ってたより大きくて置く場所がない」
など、買った後に困っている方も多いです。
私自身、食洗機を買ったときは洗機選びの段階から、設置にいたるまでわからないことがたくさんあり、メーカーや水道業者の方に聞いたりして徹底的に調べつくしました。
その時の情報を踏まえ、この記事では、タンク式食洗機を設置するまでの4ステップを丁寧に解説します。
タンク式食洗機を設置するまでの4ステップ
記事内でも何回か書いていますが、使うたびにタンクに水を入れるのは結構大変です。
色々なレビュー記事を読んでいると、
「 楽するために食洗機を買ったのに、給水とか排水が大変で、これなら手洗いした方が楽かも・・・ 」
ということで食洗機自体使わなくなってしまう人もいるようです。
しかし、分岐水栓式の食洗機を使っている人で、「食洗機を買わなきゃよかった」と後悔している人は、個人的には見たことがありません!できるだけ分岐水栓式にすることをオススメします!
また、タンク式食洗機の中には、いざとなったら分岐水栓式でも使える2wayタイプのものもあります。
参考
タンク式・2wayタイプの食洗機の選び方や、おすすめのタンク式食洗機はこちら!
上手に選べば家事がグッと楽になる食洗機。ぜひ、ピッタリの一台を見つけていただければ嬉しいです。
それでは、良い食洗機ライフを!
タンク式食洗機設置の4ステップ
買ってから「こんなハズじゃなかった…」とならないように、ぜひこの記事でタンク式食洗機の設置までの流れをおさえてください!
そもそもタンク式食洗機って?
タンク式食洗機とは、6リットル程度の水タンクがついている食洗機のことです。
1番の特徴は、水栓の工事が不要ということ。賃貸住みや一人暮らし、二人暮らしの方に人気の食洗機です。
ちなみに賃貸で使える食洗機には、水栓とつないで自動で給水する分岐水栓式もあります。
参考
食洗機のタイプについては、こちらの記事で食わしく解説しています。
どのタイプの食洗機を買おうか迷っている方は一度読んでみてください。
食洗機の目星を付ける
タンク食洗機を設置していく上で最初のステップは、どの食洗機にするか目星を付けることです。
一口にタンク式食洗機と言っても、メーカーや品番によって、それぞれの独自の機能があったりデザインや価格も異なります。
参考
21機種を徹底比較して厳選した、タンク式のオススメ4台はこちらの記事で解説しています。
ちなみに、2021年時点で総合的にいちばんオススメのタンク式食洗機は、サンコーのラクアです。
もし特にこだわりがなければ、こちらを買っておくと、コスパ的にも機能的にもお得かと思います!
どこに置くか決める
製品を決めたら、次は部屋のどこに置くか、設置場所を決めましょう。
できればキッチンのすぐ横に置くのが理想ですが、スペースの関係で難しい場合もありますよね。
それでも、購入前に以下の3点はチェックしてください!
①排水先
「工事不要ですぐ使える」ことが魅力のタンク式食洗機ですが、洗った後の水の排水先は考える必要があります。
理想としては、キッチンのシンクに排水ホースを貼り付けておくと、いちばんスムーズです。
しかし、排水ホースの長さは1.1~1.5mほどでそれほど長くありません。
ダイニングテーブルなど、キッチンから離れた場所におくときは、シンクまで届きませんね。
DIYで排水ホースを延長したとしても、部屋の中に長い排水ホースはちょっと抵抗がありますよね。
その場合、食洗機のすぐ近くに排水用のバケツを用意し、排水後はバケツの水を手動で捨てるという方法が一般的です。
まずは置こうと思ってる場所からシンクまでの距離を測ってみて、直接シンクに流すか、バケツが必要か決めましょう!
②食洗機周りのスペース
今あるレンジ台や、キッチンの作業台のサイズを測ってみて、食洗機がギリギリおけたとしてもちょっと待ってください!
実は食洗機は、本体サイズ以外にも周りにスペースをとる必要があります。
スペースのポイント①:扉を開けたときのサイズ
その理由の1つ目は扉の問題です。食洗機は開け閉めするときに意外とスペースをとります。
目星をつけている食洗機のメーカーサイトや説明書をチェックしてみて、扉を開けた問いのサイズもシミュレーションしてみましょう。
チェックポイント
- 扉をあけたらコンロにかぶってしまわないか?
- シンクの蛇口とぶつからないか?
- 扉をあけた状態で、シンクにある食器をスムーズに出し入れできるか?
スペースのポイント②:湿気対策のための本体周りのサイズ
もう1つは湿気の問題です。
食洗機は60~70度の高音のお湯を使うので、特に本体の上部は何もない状態にしておく必要があります。
レンジ台の真ん中の段などの場合、すぐ真上に台があるので難しいかもしれません。
また、キッチン上によくある吊り戸棚の位置が低めだと、ちゃんと測って問題がないことをチェックしておくことをオススメします。
③コンセント、アース端子までの距離
置く場所について最後のチェックポイントが、コンセントとアース端子までの距離です。
コンセントは延長ケーブルでもなんとかなりそうですが、食洗機によっては「延長ケーブルを使わないでください」と説明書に書いてあることもあるので、しっかりと説明書をチェックしてください。
コンセントよりも注意が必要なのは、コンセントに付随しているアース線です。
アース端子とは、機材の故障や落雷などで漏電が起きたときに、危ない電気を逃がすためのものです。
他の家電だと、洗濯機や電子レンジについていることが多いです。
一般的に「消費電力の大きいもの」や「水回りで使うもの」でアース線が付属していますが、食洗機はこの2つをどちらも満たすので、基本的にはアースが必須です。
設置予定の場所から届くかは注意しておきましょう。
賃貸ではアース線がついたコンセントは少ないかと思いますが、アースは1つの端子に複数をさしても問題ありません。
万が一に備えたものなので、事故とかが無い限りは電流は流れていないからです。
キッチン近くの端子を、既に電子レンジなどで使っている場合も、同じところに食洗機のアース端子を接続しても大丈夫です!
もしアースが届かない場合は、アース端子付きのコンセントにするか、アースのケーブル自体を延長するかが必要です。
アース端子付きのコンセントにするには賃貸だと管理会社の許可が必要で、OKだとしても資格が必要なので、難しいかと思います。
アースのケーブルの延長は、個人でもできるので、どうしてもアースが届く範囲になければ、しっかり調べたうえでやってみるのも一つの選択肢かと思います!
コラム:本当にアースは必要?
ショッピングサイトを見ていると、「アースなしで設置してます」という人もいます。
実は私が直接話を聞いた水道業者さんの中にも、「アースはあればつけますが、まぁなくてもいいんですけどね…」と言っている方もいました。
今はメーカー自体も安全性に気を付けた商品設計をしていますし、住宅の方でも漏電ブレーカーなどが設置されていたりと、昔に比べるとずいぶん安全になっているようです。
しかしアース線は万が一のときの感電や故障を防止するもので、メーカー公式サイトや説明書で「絶対にアース線を接続してください」と明記しています。
安全にかかわるものなので、しっかりとアース線は接続してくださいね。
必要な備品を買う
設置場所が決まったら次は備品の購入です。
えっ、タンク式食洗機って、本体だけで使えるんじゃないの!?
たしかに、キッチンにちょうど食洗機を置くスペースがあり、排水ケーブルもシンクまで届くようなら、これといった備品はいりません。
届いて設置したらすぐに使い始めることができます。
しかし、そうでない場合は、食洗機を置くラックや、排水用バケツが必要になります。
それぞれチェックポイントを見ていきます。
①食洗機を置くためのラック
今のキッチンや家具で食洗機を置くスペースがない場合、食洗器用の棚を設置する必要があります。
関連記事
食洗機の置き場や専用ラック、棚の選び方はこちらの記事で詳しく解説しています。
②排水用のバケツ
排水を直接シンクに流せない場合、一時的に排水を受ける容器が必要になります。
一回の水量は5-6Lなので、7L程度のバケツがあれば安心です。
100均などでにも売っていますが、6L の水というのは割と重いため、もう少しお値段が高くなっても、持ち手がしっかりしてるほうがいいかもしれません。
また、食洗機から出てくる排水は熱湯なので、特に冬などの寒い時期は、蒸気がでることもあります。ふたがあったほうが安心ですね。
食洗機を買う
置く場所も準備して、必要な備品も揃えられそうだったら、いよいよ食洗機の購入です!
家電量販店にも売っていますが、個人的にはネットでの購入をオススメします。
なぜなら、家電量販店は意外と食洗機の品ぞろえが悪く、目当ての商品の在庫がないことがよくあるからです。
また、ネットだと家まで持ってきてくれるし、ポイントもついたりするので、トータルの値段も安くなることが多いです。
amazon、楽天、yahooショッピングのようなサイトの他に、公式のオンラインサイトでセールをしていることもあります!
お得に買うために、色々とチェックしてみることをオススメします。
まとめ
この記事では、タンク式食洗機の設置までの流れを4ステップで解説しました。
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